当院では花粉症の治療を行っております。これまで花粉症と診断されたことのある方や、花粉症の症状にお悩みの方は、ご相談ください。内服治療に加え、鼻水や鼻づまりなどに対する点鼻薬処方や眼のかゆみなどに対する点眼薬処方も行います。
植物の花粉によって、眼のかゆみや鼻水、くしゃみなどのアレルギー症状を起こす疾患のことです。眼や鼻の症状以外に皮膚のかゆみやのどの違和感、咳、胃腸症状、だるさ、頭痛などの症状が起きることもあります。
花粉が飛散する時期は、植物の種類や地域によって違います。原因となる花粉の中で、日本で最も多いものは2月から4月にかけて飛散するスギ花粉、夏から秋にかけてのブタクサやカモガヤです。
令和5年は例年より早めに、スギ花粉飛散が観察されております。今シーズンのスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、昨年よりは多めと予測されています。例年花粉症でお困りの方は、軽い症状でも始まったかな?と思ったら、早めに受診して治療を開始することが肝心です。
また、スギ花粉とヒノキ花粉は抗原性がとても似ているので、スギ花粉症の方は、ヒノキ花粉の飛散が終わるまで、治療を継続したほうが良いでしょう。特に、気管支ぜんそくや咳ぜんそくがある方は、花粉症の時期に悪化することがありますので、早めに治療開始しましょう。
5月上旬までに関東地方ではスギ花粉の飛散は、ほぼ終息しますが、夏や秋にかけては、ブタクサ、カモガヤ、ヨモギなどの花粉が花粉症の原因となります。
花粉症の代表的な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、眼のかゆみですが、それ以外にも、咳が止まらない、のどがイガイガする、なんとなくだるい、皮膚がかゆい、おなかの調子が悪い、などが花粉症の症状である場合もあります。花粉症は眼やのど、鼻だけの病気ではなく、全身のアレルギー疾患と考えた方がよいでしょう。何の植物の花粉が花粉症の原因となるかは、採血検査によって調べることができますので、ご心配な方はお気軽にご相談ください。
花粉症治療薬には、内服、点鼻薬、点眼薬などがあり、症状によって使い分けや併用していくことが大事です。薬の副作用や他の併用薬との組み合わせなど、ご心配なことがあればご相談ください。
花粉症の治療として、免疫療法を行うことがあります。 これまでは、アレルゲンを含む治療薬を病院で皮下に注射する「皮下免疫療法」が行われていましたが、近年では治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、免疫療法が自宅できるようになりました。
「舌下免疫療法」は、スギ花粉症またはダニアレルギーと確定診断された患者さんに対して行うことができる治療法です。毎日、舌下にアレルギーの抗原錠を舌下投与することで、徐々に抗体を付けていき、アレルギー症状を軽くしていく治療法です。
治療を行った方の約6~7割の方で、症状が緩和されると言われています。
治療を始めるにあたり、この治療法のメリット、デメリットをご理解いただく必要があります。
スギ花粉に対する舌下免疫療法は、スギ花粉症の時期(おおよそ2月〜4月)を避けて開始しますが、遅くとも11月中の開始をお勧めしております。ダニに対する治療は、いつでも開始できます。
これまでの経過や症状を聞かせていただき、また、採血検査でスギ花粉及びダニに対するアレルギルーであるかを診断します。
舌下免疫療法の適応があり、治療内容にご理解いただきましたら、治療を開始いたします。
スギ花粉症、ダニアレルギーでお悩みの方は、ご相談下さい。